トラウマは克服できる?些細なきっかけで辛くなるときにできること

トラウマは克服できるのか?PTSDとの違いと向き合い方を紹介

トラウマを克服したいけど自力でできるのかわからない、と思っていませんか?

昔受けた心の傷はなかなか忘れることができません。

トラウマを克服できないままだと、この先の人生もつらいものになってしまいます

しかし、自力でトラウマを克服するのは難しいでしょう。

1人で抱え込んでしまっているあなたにオススメなのが、カウンセリングを受けることです。

エキサイトお悩み相談室では、あなたが受けた心の傷を全て受け止めてくれます。

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目次

フラッシュバックなどの理由

トラウマを持っているとふとしたきっかけで、トラウマを思い出し苦しむ場合が多いです。

フラッシュバックはPTSDと関連付けられることが多いですが、トラウマの場合にも起こることがあります。

トラウマを思い出したり、フラッシュバックする事は辛いです。

なぜトラウマを思い出したりフラッシュバックしたりするのか、トラウマとPTSDの違いについて見ていきましょう。

トラウマとは

「トラウマ」を広辞苑で調べると以下のように書かれています。

心理的に大きな打撃を与え、その影響がいつまでも残るようなショックや体験。心的外傷。精神的外傷。

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広辞苑の意味からも「トラウマ」とは、心に深い傷を残す出来事や、恐怖・苦痛を引き起こす出来事のことです。

トラウマには大きく2種類あります。

  • 単回性トラウマ
  • 複雑性トラウマ

この2つの違いは、単発の大きなストレスか長期にわたるストレスかの違いです。

単発の大きなストレスが原因のトラウマは「単回性トラウマ」、長期にわたるストレスが原因のトラウマは「複雑性トラウマ」です。

例えば以下のように分類されます。

交通事故

単回性トラウマ

災害

単回性トラウマ

暴力

複雑性トラウマ

虐待

複雑性トラウマ

トラウマを経験すると、その出来事を思い出すだけで心の傷が再び引き起こされたり、強い恐怖や不安を感じたりすることがあります。

トラウマには軽度から重度のものまであり、軽度ですと日常生活で誰しもが経験することです。

中程度以上になってきますと適応障害となります。

重度になりますと以下のようなものになります。

  • 急性ストレス障害
  • 心的外傷後ストレス障害
  • 解離性障害

トラウマと脳の関係

トラウマと脳には関係があります。

脳は、私たちの感情や思考を制御する重要な器官です。

トラウマを経験すると脳はその出来事を記憶し、感情や身体の反応を制御する領域に変化がでます。

具体的にはトラウマを思い出すと脳の一部である「扁桃体」と呼ばれる領域が活発になり、恐怖や不安の感情が強くなる事があるのです。

またトラウマを経験すると、脳の「前頭前野」という部分も関係します。

前頭前野では判断や制御を担当していますが、トラウマがあるとこの部分がうまく機能しづらくなることがあるのです。

それによって、怒りや集中力の低下などが生じることもあります。

感情をコントロールしにくくなり、緊張や恐怖が常に走る状態になるのです。

脳のバランスが崩れると以下のような、さまざまな症状が現れます。

  • 警戒心が高まる
  • 不安や恐怖に苛まれる
  • 注意力や問題解決能力が低下
  • 過覚醒状態になる
  • 同調性が高まる
  • ストレスホルモンが増える

このような影響には個人差がありますが、中程度以上のトラウマを抱える人は適切なサポートを受けながら回復を目指す方がいいかもしれません。

トラウマとPTSDの違いについて

トラウマは心に深い傷を残す出来事や経験を指し、PTSDはトラウマによって引き起こされる特定の精神障害です。

PTSDはトラウマを経験した人がその出来事を思い出すことで、再び強い恐怖や不安を感じトラウマの症状が持続する状態を指します。

PTSDの症状はトラウマを経験した後、数週間以上続くこともあるのです。

PTSDの症状には、以下のようなものがあります。

  • トラウマの思い出を回避する
  • 恐怖や不安の再体験
  • 睡眠障害
  • 集中力の低下
  • 過剰な警戒心
  • 情緒的な変化

PTSDは日常生活において重大な困難を抱える可能性があるため、適切な治療やサポートが重要です。

PTSDの診断基準は、以下のものなど特定の症状に基づいています。

  • トラウマの経験
  • 再体験症状
  • 回避症状
  • 自己評価の変化や感情の変調
  • 予見できない身体反応(過剰な反応、不眠など)

トラウマの症状や反応

「トラウマになる」とよく言うのを聞きませんか?

具体的にトラウマの症状や反応とはどう言ったものなのでしょうか。

トラウマを思い出して泣いてしまう方も多いですよね。

泣いてしまうことにはどんな理由があるのでしょうか。

思い出して泣くことは、トラウマの4つの主な症状ではないのです。

ですが今回は、トラウマを思い出すと泣くことについても解説します。

4つの主な症状

トラウマの主な症状を4つ紹介します。

  • フラッシュバック
  • 回避行動
  • 過度な興奮・緊張
  • 負の変容

1つ目のフラッシュバックは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

トラウマを思い出すことで過去の出来事が突然蘇り、映像や音・感情が再現されるためまるで再体験しているかのように感じます。

2つ目の回避行動とはトラウマに関連する人や場所、話題を避けようとする傾向のことです。

トラウマを思い出すことや再度の苦痛を避けるため、回避行動を取ります。

3つ目の過度な興奮・緊張についてです。

トラウマを経験した人は、緊張や興奮が高まりやすい傾向があります。

小さな刺激でも過剰に反応したり、睡眠障害や集中力の低下、イライラや怒りの爆発なども挙げられますね。

4つ目の負の変容とはトラウマを経験し、人の認識や感情が変化することです。

自己評価の低下、信頼の喪失、絶望感、罪悪感、恐怖心の増加などがみられます。

これにより、自己と他者との関係が困難になったり、希望や喜びを感じることが難しくなる場合があるのです。

トラウマの症状は個人差があり、人によって程度や出現頻度が異なることに注意が必要になります。

トラウマを思い出すと泣く

トラウマを思い出すと泣くのはなぜなのか気になりますよね。

泣くと言うことには、意味があります。

泣くことで体の生理状態が変わり、気持ちがすっきりすることがありますよね。

トラウマを経験した人にとって、泣くことは重要な意味を持ちます。

泣くことで起こる事は以下の通りです。

  • 涙は体の自己防衛反応
  • ストレスを軽減させる効果
  • トラウマを抱える人は、
  • 泣くことで自分を慰める
  • 感情や言葉を表現する

涙脆い人は感情を抑え込みすぎた反応であり、心の中で不満を抱えていることが多いです。

涙脆くなることで感情や胸の詰まりが解け、涙として流れ出ることもあります。

「4つの主な症状」にも書きましたが、トラウマを持つ人は傷つけられることを恐れて人を避け、過緊張状態になりやすいです。

劣悪な環境下では感情が麻痺し、泣くことができなくなることもあります。

泣くことは自然治癒力を活性化させ、人や社会との交流を円滑にするために大切です。

なのでトラウマを思い出すと泣くという事は、自然なことですので泣くのが嫌だと思わず、受け入れてあげましょう。

トラウマの克服はできないのか

トラウマは克服できないのではないかと思いませんか?

そんな簡単に克服できていたら、そもそもトラウマなんかになりませんよね。

ですがトラウマの克服はできます。

もちろんトラウマの克服は簡単ではありません。

トラウマの克服について4つ紹介します。

  • 軽いトラウマの克服
  • 対人トラウマの克服
  • 幼少期のトラウマの克服
  • PTSDの克服

ぜひ皆さんのトラウマ克服の参考にしてみてください。

軽いトラウマの克服

軽いトラウマを克服するためにはトラウマを理解し、感情や思考の変化を受け入れることが重要です。

感じることや考えることに対して自己批判せず、自分自身を優しく受け入れましょう。

次にトラウマと関連する出来事や場所を少しずつ再度経験し、安全な環境での再構築を試みます。

自己ケアやリラックス法を取り入れ、ストレスを軽減することも大切です。

さらに、専門家のサポートを受けることで、トラウマの影響を軽減するための適切な戦略や技法を学ぶことができます。

状況によって適切なアプローチが異なるため、自身の状況に合った方法を選びましょう。

対人トラウマの克服

対人トラウマを克服するには、まず自分の気持ちを大切にしながらトラウマと向き合いましょう。

感じたことや思ったことを素直に表現することが大切です。

信頼できる話せる相手を見つけ、話してみましょう。

トラウマのことを話すことで心が軽くなることもあります。

また、自己肯定感を高めるために、自分の強みや良いところを見つけましょう。

自分に自信を持つことで、他人との関わりも積極的になれます。

過去のつらい経験があってもそれに縛られず、新しい出会いや楽しい経験を積んでいくことが大切です。

時間はかかるかもしれませんが、焦らずに進めていきましょう。

幼少期のトラウマの克服

幼少期のトラウマを克服するには、まず自分の気持ちを大切にしトラウマと向き合います。

過去のつらい出来事があったとしても、それは過ぎ去ったことです。

自分を責めたり恥ずかしがったりする必要はありません。

信頼できる人に話すことも大切です。

感じたことや思ったことを共有することで、心が軽くなることもあります。

また、新しい経験を積むことも大切です。

楽しいことや自分が得意なことにチャレンジしてみましょう。

自信をつけるために、成功体験を作ることが重要です。

過去の出来事が頭に浮かんでも、自分は変わってきていることを思い出してください。

PTSDの克服

PTSDを克服するには、まず自分の気持ちに向き合います。

辛い経験を思い出しても、それに立ち向かっていく勇気が必要です。

専門家のサポートを受けることも大切になります。

心理療法やカウンセリングを受けることで、感情や思考の整理ができます。

また、自己ケアも大切です。

睡眠や食事、適度な運動を心掛けましょう。

リラックスする方法やストレス発散法を取り入れることも助けになります。

周囲の人とのつながりを大切にし、理解や支えを受けることも大事です。

克服には時間がかかることもありますが、焦らずに取り組んでいきましょう。

トラウマとの向き合い方

克服できる方法を「トラウマの克服はできないのか」で解説しました。

4つの克服について書きました。

4つの克服の中には、共通して以下の内容がありました。

  • 自分の気持ちを大切にする
  • 自分やトラウマと向き合うこと

ですがトラウマと向き合うと言われても、どうしたらいいか分かりませんよね。

なのでトラウマとの具体的な向き合い方を紹介していきます。

克服するために意識すること

トラウマを克服するためには、いくつかのポイントに意識を向けることが大切です。

まずは自分の気持ちを大切にしましょう。

過去の出来事に囚われずに、今を生きることを心掛けます。

また、感情を表現することも重要です。

感じたことや思ったことを話すことで、心が軽くなることもあります。

信頼できる人に相談したり、新しい経験を積むことも大切です。

自分が楽しいと感じることや興味のあることに挑戦し、自信をつけましょう。

焦らずに自分のペースで進んでいくことが大切です。

トラウマを受け入れる

トラウマを克服するためには、まずトラウマを受け入れることも重要です。

トラウマを受け入れる事で過去の出来事を否定せずに向き合い、その感情や影響を認めます。

具体的なトラウマの受け入れ方としては、自分の感情や思いを素直に受け止めることです。

感じた苦しみや怒り、悲しみを抑えずに表現しましょう。

例えば日記を書いたり、絵を描いたり、音楽を聴いたりするといいです。

また過去の出来事を客観的に見つめ、自分の責任ではないことを理解します。

自分自身を責めたり罪悪感を感じる必要はありません。

さらに、自己ケアを実践してトラウマを癒すことが重要です。

「自己ケアを実践する」をぜひ参考にしてみてください。

1人では難しい場合は、サポートを受けることも大切です。

専門家や信頼できる人に相談し、トラウマを共有することで癒しのプロセスが進みます。

トラウマを受け入れながら自分自身を大切にし、ゆっくりと時間をかけて回復していくことが大切です。

サポートしてくれる人を見つける

トラウマを克服するためには、サポートしてくれる人を見つけることも重要です。

具体的な見つけ方は、まず信頼できる人を探しましょう。

家族や友人、教師、相談員など話しやすい人を選びます。

その人に自分の感じていることやトラウマについて話してみましょう。

相手が理解し、受け入れてくれることが大切です。

また専門家のサポートも有効になります。

心理カウンセラーや治療士、サポートグループなどがありますので自分に合った専門家を見つけて相談してみましょう。

さらにインターネットや図書館などの情報源も活用し、トラウマについて学ぶことも役立ちます。

トラウマを共有し、サポートしてくれる人を見つけることで、感情や思いを表現でき、癒しのプロセスが進むでしょう。

自己ケアを実践する

トラウマを克服するためには、自己ケアを実践することも重要です。

具体的な方法は、まず自分の感情や体の状態に注意を払いましょう。

ゆっくりと深呼吸をする、リラックス法を試すなどストレスを軽減する方法を取り入れます。

また「トラウマを受け入れる」でも書きましたが自分の感情や思いを表現するために、日記を書いたり絵を描いたりすることも効果的です。

さらに健康的な生活習慣を整えることも大切になります。

バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠を確保しましょう。

適度な運動やリラックスする活動を取り入れることもおすすめです。

自分をいたわる時間を作り、趣味や興味のある活動に時間を割くことで気分をリフレッシュします。

他人とのつながりを大切にし、支え合える関係を築くことも自己ケアに役立ちます。

自己ケアは個人によって異なるので、自分に合った方法を試してみることが大切です。

自分自身を大切にし、トラウマを克服するためのケアを積極的に行いましょう。

トラウマは克服できるのまとめ

トラウマの克服方法は以下の通りです。

  • 自分の気持ちやトラウマを受け入れる
  • サポートしてくれる人を探す
  • 生活習慣を整えるなど自己ケアを実践する

できることから少しずつ意識していくと、トラウマが克服できるかもしれません。

ただし、1人でトラウマを克服するのが難しいと感じたときは、カウンセリングを受けてみましょう。

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